あり得ない対応のホセ・ルイス
ケレタロへ移動。
ネットで調べるとバスで5時間ほどかかるが、ETNのバスなら朝6時発で10時半着。
ETNの料金は割高だが、3列シートで乗り心地は抜群。
前々回に紹介してもらったタクシー運転手(タクシスタ)、フランシスコ・ハビエル(通称パコ)に早朝の配車を昨日メールで頼んだ。
普通は時間に余裕を持って、少し早めに来てもらうのだが、パコはメキシコ人らしくなく早めに来るので5時15分の配車をお願いした。
案の定、5時5分前にもう待っているとメールが届いた。
5時過ぎにサンタテレの家を出て、タクシーに乗車。
車中、パコといろいろ喋った。
ここに来る前に強盗にあい、ピストルを突きつけられたが、何もとられずすんだといっていた。恐ろしい。
以前乗せてもらったタクシスタは腹を撃たれて入院したと言っていた。タクシスタも命がけだ。
何故、メキシコはこんなに治安が悪いのかという話題になった。パコは、メキシコは季候も良く、物価も安く、観光地も沢山あり、何でも揃っているが、Justicia(正義)が足りないと言っていた。
Justiciaの意味がわからなかったのでスマホの辞書を引いて意味を調べた。
英語で言うところの「Jistice」だと後で思った。
20分程でバスターミナル、Nueva Camionera de Guadalajara に着いた。
「いくら?」と聞くと、「100ペソ」だと言う。普通は150ペソなのに、大まけしてくれた。チップを20ペソ渡しても得した気分。もうタクシーはパコしか頼まない。
予定より早く、10時にケレタロに到着。
約束してあったホセ・ルイスに電話すると、10分で来るとのこと。じゃあ、10時20分だなと思ってたら、来たのは11時を回っていた。こんなに待たされたのは初めて。
そして、朝食にバルバコアの店に連れて行ってくれた。バルバコアは羊の肉。ここで食べたバルバコアとモンタラジョは最高に美味しかった。
ホセ・ルイスに連れて行ってもらったところは依存症患者の施設。麻薬とアルコール中毒者が13人生活していた。
そこで、oración と sanación 7人の入所者に取り次がせて頂き、面会に来ていた家族にも取り次がせて頂いた。全部で11名。
この日は雨が降っていて、10度にならないくらいのとても寒い日だった。
時間が余り手持ち無沙汰で、朝も早く眠かったので少し休ませてもらったのだが、ベッドだけで毛布はなく、寒い中少し仮眠をとった。
そして昼食。施設の廊下にテーブルを出し、面会に来ていた家族と入所者で食事。
何となく疎外感を感じながら頂いた。
そして、その後7人にsanación。
施設を後にして、ホセ・ルイスの家に。
用意してもらった部屋は、物置のような部屋だった。
そして、7時から10時まで全くほっとかれてしまった。夕食はいつになったら食べられるのだろうと思いながら、日記を書いたりしていた。
10時過ぎになり、ホセ・ルイスの奥さん、オルガが夕食に呼んでくれた。タマレスだった。
ホセ・ルイスは不在で別の依存症者の施設に行っているとのことだった。
この家はホセ・ルイスの両親との2世帯住宅で、食事は別にしているようで、あまり仲は良さそうでなかった。それで何となく家の中がぎすぎすしているようだった。
何とか夕食にありつけて、翌日のシャワーができる時間を聞いて休ませてもらった。