そもそもメキシコに招かれたのは、ヒーリングをするため。
天理教のヒーリングは「おさづけ」という。
ちょっと説明すると、天理教会本部で別席という1時間半から2時間のお話しを9回聞き、おさづけを頂く。
おさづけは病人に対して、柏手を2回打ち、住所、氏名、年齢、病名、症状を唱え、おさづけのお歌を唱え、手振りの後、患部を3回撫でる。それを3回。都合9回撫でさせて頂き、最後に柏手を2回。患部が多ければ、続けて、次の場所を取り次いでいく。
メキシコ北部で布教活動をしていたS君は、最初野宿から布教活動を始め、徐々におさづけの効果に人が集まり、一晩に100人以上の人に取り次いだという。
また、歩けない人がその場で歩けるようになったりとか、数々の奇跡といわれるような現象が起こり、うわさがうわさを呼び、多くの人が集まった。
また、そのうわさを聞き、数百キロ離れたところからも彼に会いに訪れたりした。
S君の拠点都市メキシコ北部のエルモシージョで、彼を支援している女性がアラセリとマリセラの双子の姉妹である。
2人の姉がアルマである。
S君はアルマの熱望で一度グアダラハラを訪れた。
その時、彼のヒーリング(おさづけ)をうけるために、3日間で300人以上の人がアルマの家に訪れた。
しかし、常に北部ソノラ州に行っているS君は中部地方のグアダラハラに行く機会はなかなか得られず、僕が行かせて頂くことになったわけである